富や権力の奪い合いと、繰り返される政権交代の悪政

政権交代

今年も残り僅かなので、少しふり返ってみたい。

今年の象徴的な出来事といえば、流行語大賞になった政権交代ですよね。

多くの有権者が、友愛社会に期待して民主党政権が出来たわけですが、私は過去の政権交代で酷い状態になった記憶があるので、政権交代なんぞ「冗談じゃない」と考えていた。

過去の政権交代とは、細川内閣である。

非自民・非共産の連立政権だったのだが、細川総理が肥後熊本藩主だった肥後細川家の第18代当主だったから、世が世ならお殿様だったとメディアや主婦層にもてはやされた。

「世が世ならお殿様かも知れないが、肥後熊本藩主の影響力なんて、今の熊本知事より小さく、頼りないもんだろ」というのが私の率直な感想だった。

ご先祖の良血をアピールするなら、総理大臣より熊本知事のままだった方がお似合いであった。

当然長く続く訳も無く9ヶ月で終わったのだが、この村山内閣を裏で牛耳っていたのは小沢一郎さんと、現日本郵政社長で当時は大蔵事務次官だった斎藤次郎氏だ。



変わらない小沢さんのスタンス

そして小沢さんと斉藤次郎氏は細川内閣を傀儡内閣にして、消費税を福祉目的税に改め税率を3%から7%に引き上げる国民福祉税構想を発表させた。

結局、小沢・斉藤コンビの圧力と、世論の板ばさみになり辞任に追い込まれた。


このお殿様細川内閣お坊ちゃま友愛鳩山内閣って滅茶苦茶酷似してないかい。

しかも、裏で暗躍しているのは同じ人物なんだぞ。

しかも、わざわざ斉藤次郎氏を強引に日本郵政の社長にするという念の入れようである。


結局歴史は繰り返されてしまったのだ。



そして増税

そして今検討されているのは増税論である。

総理が「4年間は消費税増税は行わない」と明言しているので、消費税以外の税収を増やそうと画策している。

結局、政権交代といっても政治家たちの富と権力の奪い合いに過ぎ無かったと言う事である。


騙された国民が悪いのか、騙した民主党が悪いのか、そういう状況を作り出した自民党が悪いのか。

一つだけいえることは、政権選択の間違いは、間違えた国民が支払う事になるという事だ。