高速道路料金の無料化

シルバーウィーク

世間ではシルバーウィークと言うことで、観光地には人が沢山集まっているようですね。

しかし、それに伴って高速道路は大渋滞らしい。

大型連休の時は、日本中の人が観光地に出かけるので、高速道路の渋滞は避けられないだろう。

高速道路の無料化

新政府の政策で、ダム建設などの大型公共事業の中止には大勢の人が賛成しているけど、高速道路の無料化だけは7割以上の人が反対していると言う報道を見ました。

高速道路が無料化になれば、今以上に渋滞することは間違いない。

そんな事は誰にだって判る事なんだけど、実際にどれほど渋滞するかなんてやってみないと判らないものだ。

しかし、馬淵国交副大臣の見解には疑問を感じる。

無料化について一般のドライバーがどう考えているのか、大型連休「シルバーウイーク」で混雑する高速道路のサービスエリアで100人に聞いたところ、「賛成」が25人、「反対」が75人となった。この結果について馬淵副大臣は「今の渋滞は、少なくとも(休日割引の)限定した使い方で集中している」と話した。

引用:日テレNEWS24 高速道路料金無料化 馬淵国交副大臣に聞く
http://www.news24.jp/articles/2009/09/22/04144221.html

「アホか!」確かに現在の渋滞は、休日割引の為に休日に集中しているからだと思うよ。しかし、割引がなくても大型連休には渋滞していたんだ。

国会議員の皆さんには判らんかも知れないが、一般の国民は平日から高速道路を利用するような旅行なんて出来ないんだよね。

高速道路料金が無料だからって、平日に高速道路を利用する人なんて一部の限られた人たちだけで、一般のサラリーマンがプライベートで高速道路を利用するのは、休日限定なんだよ。

また、馬淵副大臣は、高速道路料金が無料化されることで商品を運ぶコストが下がり、物価が安くなるとしている。
引用:上に同じ

この馬淵副大臣は、本当に単純な思考でいらっしゃる。

渋滞が増えるから、輸送時間が増える。当然、運転手の人件費が嵩む事になり、高速料金を増加した人件費が上回れば、逆に輸送コストは上がって、物価は上昇するよ。

ようするに、高速道路の渋滞具合によって、輸送コストは変動する。

単純に「輸送コストが下がるから、物価が下がる」という訳には行かないのである。

民主党は、2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する目標を打ち出している。「政策は矛盾していないか」との問いに、馬淵副大臣は「無料化によって一般道路から高速道路へどんどん車が転換するので、これによる(二酸化炭素の)削減量は非常に大きい」と説明した。
引用:上に同じ

本当にオメデタイ思考回路の持ち主のようである。

これも高速道路の渋滞次第で状況が変わる。一般道から高速道路に転換しても、その高速道路が渋滞していれば二酸化炭素の排出量は増えるだろう。

地方から段階的に

民主党は、渋滞の少ない地方から段階的に無料化していく考えだが、この方法は正しい。

やってみないとどうなるか判らないのだから、致命的にならないように段階的に無料化して、渋滞が酷いようなら廃案にするべきだと思う。

党として段階的に無料化すると言っているのは、やってみないと判らないという不安要素があるからなのに、副大臣がテレビで能天気な事をペラペラ喋っているのだから話にならない。

前原国土交通相は、副大臣の言動に悩まされる日々が続きそうだと心配になる。