新政府への不満
私は、前原誠司氏を国土交通相に指名したことは、新政府の英断だと思っている。
新政府の閣僚人事で、一番高評価している。
二番目が、長妻氏の厚生労働相です。
全体的には不満
しかし、他の人事はどうかといえば、全く評価すべき人事が見当たらない。
初めて政権を獲ったのだから、適任者不在と言う状況は当然の結果だと思うのですが、そういう事も含めての有権者の審判なんですよね。
今後、相応しい大臣に成長してくれればいいのだから、大きな失政を避けてくれれば、有権者は長い目で見てくれるだろう。
しかし、絶対に許せない人事がある。
納得出来ない人事
千葉景子氏は、「死刑廃止を推進する議員連盟」の一人である。
千葉景子法務相が、執行命令書にサインするかどうか注目している。
ご本人は、明らかに死刑廃止論者の一人だ。
死刑廃止論者が死刑廃止を訴えることは当然だし、そういう議論は今後も続ける必要があると思う。
しかし、自身が死刑廃止論者だからと言って、死刑の執行命令書にサインをしないという事は、あってはならないことだ。
千葉法相は16日に就任した直後の記者会見で、「死刑の問題は人の命ということになるので、法相という職責をふまえながら、慎重に考えていきたい」と述べた。18日の記者会見でも、「(執行が)制度的には義務づけられていると承知はしている」と語ったが、執行命令書にサインするかどうかについては明言を避け、「執行停止も含めて考えるのか」との質問にも、「そういう考え方もあるだろうと思う」という言い方をしている。
引用:YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090921-OYT1T00055.htm
執行命令書にサインする事は、法務大臣の義務である事は理解しているようだが、実際にサインするかどうかという事には明言を避けている。
ようするに、法務大臣として自分の義務だと言う事は認めるが、死刑廃止論者として、執行命令書にサインする事を拒否する可能性が高いのである。
法務大臣としての義務を果たさない可能性がある人物を、法務相に指名するなんて狂気の沙汰だと思うのです。
法務大臣としての対応
死刑制度に反対し、廃止を求めるのならば、執行命令書にサインしないという姑息な手段を使わずに、堂々と法律を改正し、死刑制度を廃止すればいい。
与党になったのだし、キチンと法案を提出し国会で議論するべきなんですよね。
現在の連立与党は、衆参で可決可能な議員数を有しており、不可能とは思えない。
あくまでも、現連立与党内で賛同を得られたらの話ではあるが・・・。
過去の前例
過去には、左藤恵法務大臣が宗教上の理由でサインを拒否したり、杉浦正健法務大臣が「死刑執行のサインをしない」と発言し、一時間で撤回したものの任期満了までサインを拒み続け、結局サインしなかったという前例がある。
法務大臣としての義務を果たせないような人物を、法務大臣に指名するのは大問題だし、過去に前例があるのに同じ過ちを繰り返すなんて、正に狂気の沙汰だと思うのだ。
千葉景子議員の活動
他にも
等の活動をしている。
政治的な活動自体は賛否両論あるだろうし、私は少数派の意見でも発信する事が大切だと考えているので、賛同出来ないし、どちらかと言えば否定的な考えだが、議論する必要はあるんじゃないかと考えている。
しかし、法務大臣としての義務はキチンと果たすべきだと考えています。
私の行動
ちなみに、先週17日に知人が民主党佐賀県連に電話をしていたので、変わってもらって「法務大臣に死刑執行命令書にサインするように言ってください。」と伝えた。たしか「判子を押せ」と言ったように記憶している。
電話に出た人は、何度も「ハイ!」と繰り返し、最後に「わかりました。」と丁寧に対応してくれました。
なかなか電話が繋がり難くて、30〜40分ほど繰り返しコールして、やっと繋がったのだが、新内閣の組閣が発表された翌日だったので、佐賀一区選出の原口氏の総務相就任のお祝い電話が殺到しているのだろうと思ったのだが、私のように法務相に対する意見も多かったのではないかと思います。
民主党佐賀県連に連絡したからと言って、千葉景子大臣まで本当に伝わるかどうかは疑問だが、現時点で私に出来る事はその程度の事だった。