やっぱり自民党および安倍内閣は保守じゃなかった

今回はやっぱり自民党は保守ではなかったというお話です。


朝日新聞のデジタル版で紹介されてるグラフを参照している為に、個人的には朝日バイアスを考慮する必要があると思いますが、とりあえずそのままリンクを貼付。

若者ほど自民に「変革」イメージ 朝日新聞世論調査


朝日新聞社の調査では、20代から40代までは自民党に対して変革のイメージを持っている事が良く判ります。そして50代から70代になるとほぼ中間付近です。

私の個人的な印象では、若者は変化を求め、老人は安定を求める傾向が強いと感じています。

この朝日の調査結果では、世代を問わず自民党に対して変革イメージを持っている事が判ります。朝日バイアスを差し引いて考慮すれば、さらにこの傾向が強くなるはずです。

要するに日本の有権者は「自民党は変革の党」だと思っているわけです。


私は以前から、安倍内閣の積極的な財政出動や金融緩和策など、今までの政権に比べてかなりリベラル色の強い政権だと感じていましたが、大嫌いな朝日新聞がその事を証明してくれて、「ありがとう」という気持ちより、「くそ〜やられたな!」という印象が強く複雑な気持ちです。


やっぱり安倍内閣はリベラルだった。いやリベラルとまでは言えないまでも、少なくとも保守では無かったって事ですね。


ただし私の場合は、自民党は保守でもなく革新でもないと考えています。自民党には保守色の強い議員もいれば、リベラル色の強い議員もいます。保守からリベラルまで幅広い人材が揃っている事が自民党の強みですが、小泉改革のときに保守色の強い人たちを追い出しちゃったから、少々リベラル色が強調された印象になってるのも納得出来ます。


右よりなのか左よりなのかも興味深いですが、左よりと答えた人が少ないのも印象的ですが、一部の人達が主張するような極右的な印象は持たれていないようです。


左翼思想の強い人から見れば「安倍内閣は極右政党だ!」って事になるんでしょうけど、まずは自分達の立ち位置が大きく左に傾いている事を自覚しないと、今回の朝日新聞調査結果は受け入れ難いものになるでしょうね。


ただね、本来政権与党が右を向いてようが左を向いてようが余り関係ないんですよね。我々有権者が政府をどう利用するかって事が重要なんですから!所詮政治家なんて世論を気にして動かざるを得ないんです。同じ事がマスコミにもいえるんですが、政治家もマスメディアも世論に迎合する事で支持を得てるんです。世論には絶対に逆らえません。


PKO派遣や特定秘密保護法について「独断専行だ!」と主張する人たちの気持ちは判らんでもないですが、安倍内閣に否定的な印象を持っているのは少数派です。更に突っ込めば安倍内閣に肯定的な印象を持っているのも少数派です。いつの時代も多数派は声を上げないんです。常にサイレントマジョリティーであり続ける。

安倍内閣に対する多数派の構成は、消極的支持派と消極的不支持派を含む容認派と見るべきでしょう。構成率は判らん、声を上げない人たちですから調べようが無いし推測も出来ん。


はっきり言えるのは、「自民党保守政党ではない」という一点だけです。その事も考慮に入れて野党の皆さんには頑張って欲しいと願う今日この頃です。